今月の断片 2022-06

 

 梅雨入りした、と月の中頃に書いたのだけど、下旬には早くも猛暑日となり、今年の酷暑を予感させながら梅雨が明けた。月に一度の更新なので、こういうラグが起こりうる。
 天気の話って会話の中のいわばジャブというか、とりあえずの無難な話題として扱いがちだけど、自然とか季節の移り変わりに意識が向いているのって、世界への関わり方としてかなり良いよなと思う(最近は暑さでそれどころじゃないが)。どこかで「本気で天気の話をする座談会」とかしたい。いや、どうせ老人になったらするから今しなくてもいいのか?

 

 制作として参加していたMELT#1『異能の人』が終演した。本番が終わったとは言え、制作としてはまだ後片付けが残っているし、配信も絶賛発売中だし、7月一杯は細々とした仕事が続きそうだ。打ち上げもまだだからスッキリした感じはあまりない。
 しかし、そんな私とは比べ物にならないものを背負い続けているのは、主催の2人である。開幕前に次回公演の劇場を取ったのは驚いたし、キャパが今回の約3倍になるあたり、覚悟があるなぁと思う。他人事みたいな書き方になってしまうが、気を休めることなく次に向けて動き出しているのは、率直に言ってすごい。
 団体の行方はともかくとして、やっぱり演劇をやるのってちょっと大変すぎる。ひとまず本を読んだり散歩をしたり、ゆっくり過ごしたいところである。

 

 amazarashiの最新アルバム『七号線ロストボーイズ』良い。そもそもamazarashiは私の内面に根付きまくっていて、このまま一生聴くだろうなという感じなのだが、それにしても全曲良い。今月ずっと聴いてる。

 

 あと『宝石の国』を読んだ。読んだよ。

 

「どこかで何かが違ったら」
 最近、この言葉が私の中でひとつのテーマになっている。どこかで何かが違ったら。もしかしたら、そんなことが起こっていたんじゃないか。あるいは、あんなことは起こらなかったんじゃないか。毎日そんなことを考えている。簡単に言えば、後悔ばかりしている。あの時ああしていれば、あんなこと言わなければ。自分の人生を受け入れることは、年々難しくなる。

 

 すでに8月の出費がかさむと確定しているので、7月はなるべく節約して過ごす予定。と言っておいてボーナスが出るからとiPad airを買ってしまいました。実家暮らしじゃなきゃできないよこんなこと。