今月の断片 2022-09

 

9月3日(土) 晴れ

 仕事がヤバすぎるので休日出勤。ここのところ、ずっとてんてこ舞いだ。
 観劇の予定があったので、夕方ごろ仕事を中断して外出。この1週間くらいで突然涼しくなって、過ごしやすい気候が続いている。ちょうどいいな〜。鈴虫なんか鳴いちゃってさ、まるで世界は全て穏やかで争い事なんかないみたいだ。
 観劇後、ストレス解消のためソロ回転寿司。皿を重ねるたびに何かが解放されていくのを感じる。抑圧されていた欲求が注文のタブレットにぶつけられる。最終的に、12皿の寿司と茶碗蒸しを食べた。いや言った割に普通の量かい。
 帰ってからまた仕事を進めようかと思っていたが、寿司を食べるために遠回りをしたため、ずいぶん遅くなってしまった。そもそも劇場も埼玉だったし。頭も痛いし、今日はもう風呂入って寝よう。

 

9月4日(日) 晴れ

 日差しが強くて夏っぽい。今日も今日とて休日出勤と観劇。予定を入れていたおかげで辛うじて休日のテイを保てた感じだ。その分仕事は進まないが。
 ほかにも観ようと思っていた配信のアーカイブがあって期限も今日までだったのだが、そっちを観る暇はありそうにない。パンデミックをきっかけにオンライン配信が普及して久しいが、こういう「なんやかんや観れない」という個人的な傾向も含めて、やっぱりオンサイトで観るのがいいよなと思っている。
 帰宅後、22時まで仕事をしていると、恋人とのデートを終え休日を満喫した双子が帰ってくる。ただ落差の大きい時期なのだと理性的には分かっていても、本当に暗い気持ちになる。同じ遺伝子のはずなのに、どこで間違えたんだろうな……。

 

9月10日(土) 晴れ

 今日も休日出勤。明日も仕事。長〜い1週間が続いてるような気持ちだ。はやく本当の休日が欲しい。積んでる本読んでYouTube見たい。スプラトゥーン買って遊びたい。
 鼻がムズムズする。秋花粉の季節らしい。もう何年も花粉症持ちをやっているから、これはヤツだなとすぐに分かる。だからと言って花粉を許したわけではない。覚えていろ……。

 

9月12日(月) 晴れ

 残業中、毎日19時くらいに「所用のため離席します」とチャットを打ってから30分くらい仕事を離れる上司がいるんだけど、明らかに夜ご飯食べててかわいい。たくさん食べな。

 

9月13日(火) 晴れ

 肩こり防止に、立ったまま仕事ができるスタンディングデスク(正確にはスタンディングデスクにちょうどいい高さの棚)にパソコンとモニターをのせて使っている。この一年くらいこの形態を続けていてなんの問題もなかったのだが、今月休みなく働いていたら流石に脚が痛くなってきた。遅くまで残業して土日も働くと持たないな。
 もしかして、これまで良いと信じていたスタンディングだけど実は身体に良くなかったりするのか?と気になって"スタンディングデスク デメリット"で検索したら「脚が疲れる」と書かれていた。そりゃそうだ。

 

9月17日(土) 晴れ

 5時くらいに目が覚めた。普段だったら諦めずにアイマスクをしてもう一度寝るのだが、なんかもう無理だなと思って部屋の明かりをつけた。
 最後の休日出勤、のはず。今月に入ってから毎日働いているので、20連勤ということになる。観劇や飲みを挟んでいるから実質的には目減りするが、これまでの人生で一番働いたのは間違いない。
 それでも体感としては全然、ガストでバイトした時のキツさには遠く及ばないな。あれ本当に向いてなかった。ひとつ意味があるなら、それ以降の辛いことに対して「ガストのバイトに比べたらマシ」という耐え方を覚えたことだ。

 

9月18日(日) 雨

 仕事一区切りついた〜!うれしい。やっと休日には仕事をしなくていい生活が戻ってくる。
 すごい台風が九州の方に来ているらしい。東京も雨だったので今日は出かけられず、一日中家でMELTの制作作業をしていた。仕事の影響でぶっ続けで作業できる能力を手に入れてしまった。こんなの自分じゃない。本当は60%までしか頑張れないお気楽人間のはずなのに……。
 夜は家族でステーキ食べた。双子の相方がいないと家族と話せない。勝手に四面楚歌の気分。

 

9月19日(月) 雨ときどき曇り

 午前中、スプラトゥーン3。おもしれーのな。僕にとってのスプラトゥーンの衝撃とはその面白さだけではなく、これまで3年間続いていた双子スマブラが自然と幕を下ろしたことでもある。まぁ最近はほとんど惰性スマブラになっていて、会話のついでに画面上のキャラクターもなんとなく動かしているような状態だったから、終止符を打ついい機会ではあった。
 午後は来年の公演企画の打ち合わせ。オンラインでも良かったのだが、なんか対面でニュアンス掴めた方が良い気がして恵比寿に向かった。結果的にもかなり実りある話し合いだったので良かった。あー、もっと演劇に意識を割きたいよー、平日の仕事減らしてくれー。

 

9月23日(金) 曇り

 長袖のシャツに袖を通した。急に秋になったね、と母は言ったが、少し前に蝉は鳴き止んでいたし、過ごしやすい気候が続いていたし、確かに秋の色は濃くなっていたと思う。ただそのグラデーションの中にも閾値はあって、それが長袖を着るということなのだ。
 テレワークのお昼、同じく在宅の両親と近所のガストへ。元バイト先。チーズインハンバーグをパンに挟んだガストバーガーを食べたのだが、あまりにも頭の悪い味で笑ってしまった。ガストバーガーにも秋が来る。

 

9月26日(月) 晴れ

 3連休+代休で4連休だった。しっかり休めて良かったけど、読書するぞーと思ってた割に全然読めなかったな。これは時間がなかった訳ではなく、しばらく忙しくしている間に読書のための回路がすっかり錆びついてしまった感じで、読もうと思っても目が文字列を追いかけてくれなかったり頭が文章を処理できなかったりするのだ。やっぱり普段からコンスタントに読書ができる暇が欲しいな。演劇をやるほどの余裕はなくてもいいから。嘘、それも欲しい。
 連休最終日の今日は、双子の勤め先まで遊びに行ってお昼を一緒に食べた。仲良しだね〜。そのまま閉業間際の八重洲ブックセンターに寄って背表紙を見て回ったり、代官山に移動して映画を観たりした。ゴダールの『勝手にしやがれ』、他でやってないと思い込んでヘッドホン付きの変わったミニシアターで予約してしまったのだけど、渋谷で普通に上映してた。調べ直すと、追悼上映としてあちこちでやっているっぽい。