今月の断片 2022-10

 

 調子が悪いので短め。

 

 最近気がついたけど、忙しい状態を体感的に表すと、僕は「調子が悪い」になる。普通は体調とか思考のキレ、つまりは内的な問題を表すのだが、僕はなぜか、外的な問題にもこの言い回しをしてしまう。というか恐らく、ここの区別があまりついていない。仕事が忙しいせいで何に対しても十分な時間の確保や思考ができない場合でも、その事実にあまり自覚的でなく、なんか調子悪いなーと思ってしまう。原因は体調ではなく残業と休日出勤なのだ(先月ひと段落ついたと思ったのにまた追い込まれてしまった)。
 でも思ったけど、いま別々のこととして書いた外部と内部って、実際には結びついているのかもな。休む時間が少ないから体調が悪くなっているというのはありそうな話だし。ただ、自由な時間が足りないことに後から気づく感じなんだよな。あー、なんだかこのままだと話が堂々巡りになってしまいそうだ。やっぱり調子が悪い。

 

 一方で、メンタルの調子が実は良い。今年の春から夏にかけて気持ちが沈み続けて、一時期はどん底を味わったが、先月に入って劇的に回復した。急浮上の原因ははっきりしているのだけど、あまりにも単純な理由なので、秘密ということにしておく。

 

 全然関係ない話だけれど、今月のとある週末、双子で『ゴッドファーザー』を観に下高井戸に出かけた。以前から観てみたいねと話していた作品なので、上映の情報を見かけて一緒に行くことにしたのだ。
 観る前に、近くの中料理屋で昼食をとったのだが、双子で同じ注文をしたのに中華スープが一つしか運ばれてこなかった。休日のお昼どき、厨房もフロアもてんやわんやといった様子である。こうゆう時、忙しそうな店員に声をかけ、手間を増やすという選択肢は僕にはない。相方も同じ発想らしく、自然と双子でスープを分け合って飲んだ。特に言葉も交わさないままそうなったのが良かった。
 後日、双子でLINEをしていると、相方が脈略もなく「なんでスープひとつしかなかったんだ」と言い始め、そのまま「仲良しだと思われたからか」と納得していた。この人と双子で良かった。