ミスタードーナツ20種類を食べ比べた話

 

小さい頃、ドーナツはそんなに好きじゃなかった。たぶん、当時それは「親が突然買ってきて食べさせられるもの」だったからだと思う思う。味より、気分の問題である。「あ、ドーナツ?いや、全然いいんだけど、そのー、ポテチとかでも良かったかな」みたいな気持ちでいつもドーナツを食べていた。

では今はどうか。

ドーナツ、めちゃくちゃ好きです。やわらかくて甘い。こんなに魅力的なもの他にあります?おやつとして最高の食べ物じゃないか。こうなると小さい頃の傲慢な態度を陳謝したい。なにが「ポテチとかでも良かったかな」だ、お前はまだドーナツの本気を知らない。ドーナツさん、すみません。

と言っても心変わりは最近で、確か今年の2月上旬だったと思う。なんの前触れもなく突然ドーナツが食べたくなり、ミスタードーナツに駆け込んでからはや2ヶ月、ずっとドーナツの気分が続いている。なんだその脈略のない出来事、と思われるかも知れないが、それが事実なので受け止めてほしい。

そして受け止めてほしいのはそれだけではない。2ヶ月間、僕はミスタードーナツに足しげく通い、20種類のドーナツを口にした。そして今後ドーナツ選びの参考にするために、それぞれの味をメモに残したのである。

題して「僕のためのミスドメモ」。完全に主観で書かれたこのメモは、完全に自分の好みを記録したものだが、それなりに商品のおススメもできる文章になっていると思う。というかおススメしたい。なので、貼ります。

 

 

【僕のためのミスドメモ】

イースト生地
1.シュガーレイズド
シュガーと言うが甘さ控えめ。むしろ素材の味に近く、イースト生地のうまさを感じられる。


2.ハニーディップ
むしゃむしゃ食べられるキングオブドーナツ。クリーピードーナツで代表商品になっている通り、甘さと柔らかさで甘味ドーナツの王道。生地とのバランスもいいのが大事なのよね。


3.チョコレートリング
チョコレート生地との対比のためか、チョコ感控えめ、3:7くらいの印象。チョコ味かつ量が欲しい場合良いかも


4.ストロベリーリング
小さい頃は好きじゃなかったと言ったな。あれは嘘だ。これは昔から好きでした。ストロベリーチョコと生地のバランスが5:5、完成されていて良い。


ポンデリング生地
5.ポンデリング
代表商品。モチモチとした食べ応え。コーティングも良き。ただし、その特徴により、「ドーナツではなくポン・デ・リング」という印象


6.ポンデストロベリー
ストロベリーリングと比べておとなしめのストロベリー。コーティングのない生地と組み合わさって上品な印象があり、食べやすい。


7.ポンデ黒糖
一口目に連想したのは意外にもきな粉揚げパン。題された黒糖はほのかに香るだけで全くくどくない。生地の素朴な味わいを楽しめる、ポンデリング版シュガーレイズド。


*クリーム系
生地はイーストベース。ドーナツだが真ん中に穴がないクリームパン型。

8.カスタードクリーム
柔らかくて甘いイースト生地と砂糖の延長線上に来るカスタード。いつの間にかいる。粘度があってこぼれにくく、しつこくもない。ドーナツ生地だけど、これはクリームパンです。おやつにぴったりという言葉はもはや何も形容しないけれど事実。


9.エンゼルクリーム
中に入っているのはホイップクリーム。その旨味が砂糖の甘さを引き立てる。カスタードクリーム同様、おやつにぴったりで軽め。


*チョコレート生地
10.チョコレート
感動しました。チョコ感の密度が非常に良い、129円ながらその小さめの輪っかは高級志向を感じさせる。コーティングされている砂糖もマッチ。コーヒーのお供にも最高。


11.ダブルチョコレート
まぶされたチョコのかけらがクリスピーな食感。チョコレートにあったシュガーコーティングがなく、代わりにチョコレートを被せられると予想外にビターな印象。チョコレート量なら確実にトップ。


12.ゴールデンチョコレート
チョコレート生地に、黄色いザラメがたっぷりついた一品。その歯ごたえある食感がウリのよう。ほかのものでもそうだが、これは特に口の中が甘くなる。


13.クランベリーダブルチョコレート
ダブルチョコレートと比べると、チョコのかけらが無い分チョコ過ぎず、食べやすいシンプルな味わい。一角に乗せられたクランベリーが上品な華やかさを演出しているが、その正しい食べ方はわからない。ぼくは生地と交互に少しずつかじりながら食べた。


*オールドファッション生地
14.オールドファッション
その見た目から予想していなかったしっとり感。イースト生地よりもケーキ感がある。また、サクサク部分との変化もあって充実のうまさ。


15.チョコファッション
オールドファッションの一部分にチョコがかかっている。そのため基本オールドファッション。チョコはもちろんマッチするが、全体として大きな変化はない。プラスアルファで楽しめる印象。オールドファッション版チョコリング?


16.オールドファッションハニー
とにかく甘い。生地の凹凸に砂糖コーティングが入り込んでいるため、他の商品よりも砂糖多めだと思う。あるいはオールドファッション自体の食感を砂糖の食感と錯覚しているのかもしれないけど、とにかく口の中が甘くなる。


フレンチクルーラー生地
17.フレンチクルーラー
フレンチトーストのフレンチか!訝しんでいたが、期待以上。しっとりした卵の食感と、砂糖のコーティングでスイーツ感が強い。


18.エンゼルフレンチフレンチクルーラーを水平に二分割、一部にチョコをコーティングしたもの。他のものに比べると情報量が多い。双子の弟はこれが好きだと言っていました。


チュロス
19.ハニーチュロ
独特な形状で他と一線を画す一方、食べればたしかに、なるほど、ドーナツの一種かというスイーツ感。味は馴染みのチュロスながら、中が想像より分厚く柔らかい。外側の歯ごたえとのコントラストが良い。シュガーコーティング。


☆イベント商品
20.ポンデダブルショコラ
大人なチョコのポンデリング。甘さ抑えめだが、それがポンデ食感とマッチ

 

 

以上が、この2ヶ月で食べたドーナツの全てである。これさえあれば、その日の気分に合わせたドーナツ選び(通称ドーナツチョイス)が出来る。

ただし、これで終わりではない。定番の商品でまだ食べていないドーナツもあるし、季節によってイベント商品も登場する。これからもミスタードーナツに通い続けようと思う。

 

ドーナツの気分が続けばの話だけど。